
2020年に土の時代から風の時代へのグレートミューテーションが起こり、インターネットの普及・新型コロナウイルスによるパンデミックの後押しもあり、社会は大きく変容しています。
今回は、風の時代で仕事がどう変わるのか、どのような選択が生きやすさに繋がるかをテーマに解説していきます。
Contents
風の時代とは

風の時代とは、天体が地球に及ぼす影響を研究対象とした西洋占星術から導き出された時代の傾向を指します。
風の時代がどのような時代の傾向であるのか、西洋占星術の観点から説明していきます。
西洋占星術における風の時代
2020年12月22日における水瓶座でのグレートコンジャンクション (=木星と土星がホロスコープ上で重なり合う現象) 発生を皮切りに、約200年もの間、ほぼ風のエレメントである双子座/天秤座/水瓶座上でグレートコンジャンクションが発生し続け、この期間を西洋占星術では風の時代とされています。
特に、2020年における風の時代のスタートはトリプル・グレートコンジャンクション(TGC)と言われ、木星・土星に加えて水瓶座に冥王星も加わっていることから、時代の変化がより強制的に加速される形となっていることから話題となりました。
風の時代の特徴
風の時代は、風のエレメントの特徴である知識/コミュニケ―ション/知的好奇心/効率性が時代を表す特徴となります。
また、風のエレメントの特徴に加えて、グレートコンジャンクションが発生する星座の特徴も約20年周期で強く反映されます。
水瓶座なら自由/自分基準/独立心/個性、天秤座なら平等/中庸/平和主義、双子座なら知性/コミュニケーション/フットワークの軽さなどが時代を表す特徴として顕著に出ます。
風の時代で起こった変化

土の時代から風の時代へのグレートミューテーション (転換期) は、インターネットの急激な浸透によりもたらされたと言っても過言ではありません。
お金や土地・建物・大量消費・大量廃棄などの物質に対する価値観が強かった土の時代ですが、インターネットの普及により、人脈 (ネットワーク) ・サービス・循環型社会 (エコロジー) などの目に見えないコトへと意識・価値観がシフトしてきました。
そして風の時代への切り替わりの年である2020年には新型コロナウイルスが世界を席巻し、仕事においては大きく影響を受けた職種・そうではない職種の分断が発生し、終身雇用も今まで以上に期待が出来なくなりました。
このように、強制的にもたらされた時代の変化に柔軟に対応していくためには、新しい時代における社会の価値観を把握し、今までのワークスタイルで培った固定観念を意識的に取り払い、生き方を変化させていく必要があります。
風の時代における仕事の価値観
風の時代の特徴から、今後の仕事の価値観はどう変化していくでしょうか。
インターネットの普及や、新型コロナウイルスの影響で大きく変化した社会状況を踏まえて、今求められている仕事の価値観について説明していきます。
風の時代の価値観が仕事に与える影響

風の時代の特徴は、前述したように知識/コミュニケ―ション/知的好奇心/効率性が主に挙げられます。
風の時代における仕事という側面では、特に効率的なコミュニケーションがより求められるようになります。
新型コロナウイルスの影響で、あらゆる業務のデジタルシフトが数年から10年早まったと言われています。
いわゆるホワイトカラーと呼ばれる事務系や情報系に区分される一部の職種は、2020年からの1年間でリモートワークへのシフトが加速しました。
営業職においても、飛び込み営業を含めた対面での接触が難しくなった今、企業一丸となってリモート営業へシフトし、コロナ禍を上手く切り抜けるケースもあります。
このように、不可抗力的な時代の変化の後押しもあり、惰性で行っていた本来不要であった無駄な業務プロセスに対して効率化が加速的に図られました。
土の時代からの仕事の価値観における変化
そもそも、土の時代の特徴は金 (カネ) ・土地の所有・名声や、大量消費・大量廃棄といった物質的な要素です。
仕事においても、物理的な関わりが評価に大きく響く時代でした。
誰よりも長い時間勤務することが美徳とされ、残業している=よく頑張っているという評価に紐づけられたり、プライベートにも関係が食い込むような家族的関係が評価に繋がったりもしました。
しかし、長時間勤務で業務量をカバーするワークスタイルは、どのように効率化できるかといった思考力を奪う結果となり、日本人の労働生産性を下げる大きな要因となっていました。
そこから風の時代へのミューテーションにより、社会において抜本的な効率化にフォーカスされ、リモートシフトによるコミュニケーションの効率化・通勤時間の削減といった変化が起きました。
そしてデジタル技術の進歩により、計算機における処理性能の大幅向上もあり、ほとんどの定型業務や一部の判断が必要な否定型業務でさえAIに置き換えられるようになってきています。
新しい技術を学び、取り入れば取り入れるほど人件費・土地に代表される固定費、そして時間が削減でき、少人数でより大規模な事業展開が可能な時代へと変化してきています。
風の時代で生きやすい仕事のやり方

土の時代から風の時代に向けて、どのように仕事の価値観が変化していったかを説明してきました。
この状況を踏まえて、どのようなワークスタイルを選択していくことでより生きやすくなるかを、従業員・個人事業主・経営者といった立場の観点で考察していきます。
雇用されている従業員の仕事のやり方
職種によりワークスタイルは千差万別ではありますが、身体性のないホワイトカラー職はリモートワークへのシフトが風の時代では当たり前となり、通勤・コミュニケーションの効率化を図ることができ、生きやすさに繋がります。
製造・建築・農林水産業などの身体性があるブルーカラー職におけるリモート化は、要件定義や設計フェーズといった業務プロセスの段階に応じて部分的に適用する会社も増えてきています。
また、副業を解禁する会社も増えてきており、今後は一億総個人事業主時代が到来するとも言われています。
仕事や趣味で培った価値のある情報を個人ブログやSNSで発信し、やがて副業としてマネタイズすることで経済的な豊かさや生きがいを得ることもできます。
風の時代における仕事の形態として従業員を選択する場合は、リモートワークを積極的に採用しているか・副業が可能かを選択肢に入れて就職活動をしてみてはいかがでしょうか。
個人事業主の仕事のやり方
個人事業主としての風の時代、ひいてはコロナ禍での一番の課題は集客が挙げられます。
対面での営業活動は制限があり、如何に非接触で顧客接点を掴み、継続的に販売・サービス提供できるかが鍵となります。
従業員における仕事のやり方と同様、コミュニケーションにインターネットを活用するのはもちろんのこと、自己ブランディングの確立・動画サイトによる広告宣伝・SNSを活用したマーケティングを取り入れることにより、認知度を獲得することが風の時代における当たり前のスタイルとなります。
SNSのインフルエンサーとまではいきませんが、発信力・影響力がますます利益に強く反映される時代となっていきます。
経営者の仕事のやり方
経営者が風の時代において大切にすべき仕事の指針の一つとして挙げられるのは、持続可能な社会の創成に参画することです。
2015年に国連サミットで採択された持続可能な開発目標 (SDGs: Sustainable Development Goals) として、人類の健康問題から環境問題・世界平和まで包括された17個の目標が世界横断で立てられました。
今後の「良い企業」は、単に利益を上げているかどうかではなく、SDGsに則り大量生産・大量廃棄を止め環境に配慮できるか、性差無く雇用して従業員に十分な健康配慮と福祉を提供できているか、そしてそれを継続し、発信し続け企業の透明性を確保できているかが評価指標になります。
経営者は、意思決定の際に地球環境に配慮さていない選択になっていないか、人権が脅かされる選択になっていないかなど、ビジネスに関わる全てのプロセスを健全化し追跡可能にすることが社会的評価に繋がります。
まとめ

風の時代で仕事はどう変わるのか、時代の価値観の変化を踏まえて職種の形態ごとに今後生きやすくなる仕事のやり方について紹介しました。
土の時代の価値観に囚われた働き方で仕事に限界を感じていたり、違和感があったり、何かを変えたいと思っている方の参考に少しでもなれば幸いです。
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